迷ってますか?しっかり求人情報収集

求人情報のピックアップリンク集

私の娘のはなし

ヘッドハンティングと聞いて私の娘のことを思い出した。
今から6年前、ある有名な製薬会社のMR(薬を売る営業マン)だった娘が外資系の生命保険会社からヘッドハンティングされたのだ。
薬剤師の資格を持つ娘は製薬会社でも厚遇され、営業成績も日本全営業所で5本の指に入る程だったから、なにも好き好んで苦労の多い生命保険会社に移ることはないと、親の私は思っていた。
でも、どういうことか、娘は生命保険会社に転職することにしてしまったのだ。
「どうして?」と聞くと、「今の製薬会社は、新製品の開発をあまりしないので、同じ製品ばかり、同じ医療関係者に売り込むだけで面白くない。
新たな可能性を求めたい」と言うのだ。
営業なんて、私にはとてもできないことなのに、どうして娘が営業が好きなのか今でも理解できないのだが、薬剤師の資格を持っているので、生命保険会社でうまくいかなくても、就職に困ることはないだろうからいいかと、無理に引き止めることはしなかった。
そんな娘が、生命保険会社に転職して1年、なんと規定の契約件数と売り上げをクリアして表彰されたのだ。
最初の年は、昔の製薬会社の知り合いが契約してくれたのだろうと思っていた。
そして2年目、今度は表彰だけでなく、ラスベガスでの表彰式に両親を招待してくれたのだ。
おかげで、なかなか行けなかった世界遺産のグランドキャニオン公園に行くことができ、一生の良い思い出になった。
そして、3年目、4年目、5年目と連続して5年間表彰され続け、男性の営業マンが多いこの生命保険会社では、連続5年間表彰された唯一の女性営業マンになったのだった。
今年は6年目、「最初から大口の契約がとれたことで油断したので、件数が足りない」との電話を娘から受け取ったのが2月初め。
「1日一件契約とらないと今年は表彰されないみたい。」
と言う娘に、「もう無理しなくてもいいんじゃないの」と私は言った。
でも娘は「まだあきらめないよ」と平然とした様子。
いつもは娘の保険のことは他の人には話したことはなかったが、今回は私も近しい友人や親戚を勧誘してみた。
が、7人に聞いてみて、一人契約してくれたのがやっと。
あらためて生命保険の営業の難しさを知ったのだった。
そんな時、東日本大震災が勃発したのが、3月11日。
表彰の締め切りは3月15日。
電車が不通になって身動きができない条件では娘の営業は無理だろうと連絡してみると、運良く通常はゴルフに行くときしか使用しない車にガソリンを満タンに入れたばかりだったので、車で営業ができたとのこと。
しかも、震災のせいで、締め切りが3日延びたので、今年も表彰の規定をクリアしたと言うのだ。
なんということだ。
運まで引き寄せるとは、娘は営業の天才ではないかと親バカの私は今思っている。

求人関連お役立ちブックマーク